初めてのチョコテリーヌ作り

チョコレート

あのチョコテリーヌを思い出した

人生で初めて作ったお菓子は、米粉マフィンでした。

その時の出来事は「人生で初めて作ったお菓子はマフィンでした」でも触れています。

その次に挑戦したのがチョコレートテリーヌでした。

少しずつバレンタインの季節が近づいてきた頃。

バレンタインの交換会の前年の11月に、初めて訪れた製菓製パン材料専門店にも気づけば一人で足を運ぶようになっていました。

初めての頃は、何がどこにあるのかも分からず店内で完全に迷子状態。

それでも、米粉マフィンを作ったことをきっかけにお菓子作りが少しずつ楽しくなっていました。

「今年のバレンタインは何を作ろうかな」

そんなことを考えながら店内を見ていると、キットコーナーでチョコテリーヌを見つけました。

その瞬間ふと思い出したのが、8年前に会社でいただいたコピー機屋さんのチョコレートテリーヌでした。

今思えば、それが僕とチョコレートテリーヌとの出合いでした。

その時の出来事は、「コピー屋さんのチョコレートテリーヌ」でも書いています。

仕事中のおやつの時間に出会ったあのテリーヌ。

もう一度あの味を食べてみたい。

そんな気持ちから初めてのチョコテリーヌ作りが始まりました。

想像していたより難しかった

ところが、初めてのチョコテリーヌ作りは想像していたよりも難しいものでした。

完成したテリーヌは、思っていたよりも固く見た目もどこか分離しているような状態でした。

もちろん味はチョコレート味なのですが、

「何か違う」

そんな感覚がありました。

原因が分からずにネットで調べてみると僕とよく似た失敗例の写真を見つけました。

どうやら、チョコレートを溶かす時に使ったお湯が少し入ってしまったことや、うまく乳化できていなかったことが原因だったのかもしれません。

思っていたような仕上がりではありませんでしたが、

「これが原因かな」

「次はもう少しうまくできるかもしれない」

そんなことを考えながら、もう一度作ってみることにしました。

2回目。

そして3回目。

少しずつ形になっていきようやく、

「これなら渡せそう」

そう思えるチョコテリーヌができあがりました。

食べてみると、味もそれなりに美味しくて一安心。

とはいえ、心のどこかでは、

「やっぱりコピー機屋さんのテリーヌの方が美味しかったな」

そんなことも思っていました。

チョコテリーヌをきっかけにお菓子の世界に入り始めた

1回目の失敗から少しずつチョコテリーヌ作りにも慣れてくると、お菓子作りの本を買ったり、チョコレートの種類にも興味を持つようになりました。

今も手元にある「はじめての優しいお菓子」や「とんでもないお菓子作り」を眺めながら、

「次はこれを作ってみたい」

そんなことを考える時間も楽しかったのを覚えています。

キットに入っていたチョコレートの名前は「エフィカスビター」

それまではただのチョコレートだと思っていましたが、クーベルチュールやコンキスタドールなど、さまざまな種類があることも知りました。

初めて訪れた頃は、何がどこにあるのかも分からず、店内で迷子状態。

それが、何度か通ううちに、以前はよく分からなかった棚や材料が少しずつ見えるようになってきました。

チョコレートの種類や道具にも興味を持つようになり、気づけばお菓子の世界に少しずつ入り始めていたようです。

誰かのために作るお菓子

3回目でようやく、

「これなら渡せそう」

そう思えるチョコテリーヌができあがりました。

家族にも食べてもらい、

「これなら大丈夫かな」

そんな少しの自信も生まれてきました。

とはいえ、作って終わりではありません。

その頃の僕は、ラッピングをどうしようか悩んでいました。

製菓製パン材料専門店へ行ったり、100円ショップを見て回ったり。

透明の袋に、細い赤いリボン。

いろいろ考えながら準備をする時間も、今思えば楽しかったように思います。

また、誰かに食べてもらうお菓子だからこそ、衛生面にも気を配るようになりました。

美味しく作ることはもちろんですが、安心して食べてもらうことを第一に考えて作りました。

そして迎えたバレンタインの頃。

チョコテリーヌを渡すとラッピングにも驚いてくれてとても喜んでくれました。

自分のために作っていた米粉マフィンとは違い、

誰かのために作るお菓子にはまた違った楽しさがあることを知りました。

バレンタインの交換会

お互いに作ったお菓子を交換しました。

僕からは、チョコテリーヌ。

そして、愛する女性からはスノーボールです。

どちらも手作りのお菓子。

一緒に食べながら過ごした時間は、今でもよく覚えています。

また、その時はGODIVAのガトーショコラも用意していました。

せっかくなので、テレビの「格付けチェック」のように、目隠しをして食べ比べをしてもらうことにしました。

僕のチョコテリーヌと、GODIVAのガトーショコラ。

正直、結果は分かりきっていると思っていました。

ところが、選ばれたのは僕が作ったチョコテリーヌ。

思わず二人で笑ってしまいました。

もちろん、それでプロのお菓子に勝ったとは思っていません。

それでも、

「美味しい」

そう言って喜んでもらえたことが、とても嬉しかったのを覚えています。

そして、愛する女性が作ってくれたスノーボールも、とても美味しかったです。

今思えばあのバレンタインは、お菓子を交換する楽しさや、誰かと一緒に味わう楽しさを教えてくれた時間だったように思います。

コピー機屋さんのおじさんはすごかった

こうして振り返ってみると、チョコテリーヌ作りを通していろいろなことを経験しました。

1回目の失敗。

何度かの試作。

お菓子作りの本。

材料屋さん。

ラッピング。

そして、バレンタインの交換会。

その中で、改めて思ったことがあります。

それは、

「コピー機屋さんはすごかった」

ということです。

8年前、会社で何気なくいただいたチョコレートテリーヌ。

当時は、

「お店の味みたいで美味しいな」

そんなふうに思いながら食べていました。

でも、自分で作ってみたからこそ分かることもありました。

チョコレートを溶かすこと。

乳化させること。

固さや食感。

そして、誰かに渡すためのラッピング。

一つのお菓子の中には、たくさんの手間や工夫が詰まっていることを知りました。

だからこそ、

「やっぱり、コピー機屋さんはすごかったんだな」

そんなことを思いました。

そして今思えば、チョコテリーヌをきっかけにお菓子の世界に少しずつ入り始めていたようです。

あの時は、まさかお菓子作りの本を買ったり、何度も材料屋さんへ通ったりするようになるとは思ってもいませんでした。

人とのご縁も、おやつとのご縁も、不思議なものです。

そう考えると、8年前に会社でいただいた一切れのチョコレートテリーヌが、僕のお菓子の世界の入り口だったのかもしれません。

その翌年のバレンタインに挑戦したガレットクッキー作りについては、「初めてのガレットクッキー作り|思ったより難しかった焼き加減」の話で書いています。

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